『赤い糸』









 
 
               お前と俺をつなぐ赤い糸・・・



               どんなに離れてたって、お前の事がわかるんだ・・・


 

               赤い糸でつながっているから

               絶対に切れない糸・・・

 

               二人の絆・・・

               絶対に切れない・・・絆






















 
 




               起きた瞬間気付いたもの・・・

               俺の小指に結んである赤い糸・・・


               いったいなんだって言うんだ?

               「 ・・・なんなんだコレは・・・」

               俺は、その糸が結んである指を、本を読んでいた の方に向けた


               しかも、よく見てみるとその糸は、 の小指に繋がっていた

               「なにって・・・赤い糸よ?」

               キョトンとした が不思議そうな顔をしながら俺の方に振り返った


               「そんなの見りゃわかるって!そうじゃなくて、なんで俺の小指に結んであるのか!って事だよ」


               俺は、イライラしなが言った


               「イヤだった?シリウス?」


               「イヤとかじゃなくて、なんなのか聞いてんの!」

               俺は、 にズイっと近づいて聞いた


               「んー・・・。なんでしょ?」


               にっこりしながらそんな事を言ってきた に脱力感を感じた
  

               そうだ・・・。こういうヤツなだ は・・・


               俺が、聞いても真面目に答えた例がない

               「はぁー・・・もういい」


               俺がそう言うと「そう?」と言ってまた本の方に視線を戻した


               ホントに の考えてる事はわかんねぇ・・・


               この前も小指に真っ赤なマニュキュアを塗られた

               しかも、魔法で取れないようにしてあって、ジェームズ達に『か・な・り』からかわれた

               『シュルッ』

               今回は、取れることがわかって正直『ほっ』とした

               「あぁ!シリウス取っちゃったの!」

               俺が取ると が大声を出して俺に言った

               「悪いのかよ・・・。こんなもん取って」

               俺がムスっとした顔で聞くと

               「・・・別にいいもん」

               と頬を膨らまして反対側に顔をそむけた

               ―――可愛い・・・

               こんな風に思っちまう俺は、重症か?
 
 

               そんな事を考えながら俺は『フッ』と笑った

                が悲しそうな顔をしていた事に気付かずに・・・































 
 




               「それじゃまた・・・先輩」

               俺は、時々 がいないと部屋に女を連れて来て性欲を満たしてる

               それは、 を壊したくないから・・・

               俺が を抱いたら絶対壊してしまう・・・

               硝子のような の身体と心を・・・

               「・・・また違う先輩抱いたでしょ?」

               ビックリして後ろを振り返ると、そこには・・・

 

               「リーマス・・・それから、ジェームズ・・・驚かすなよ・・・」

               俺は、溜息を吐きながら言った

               「シリウスが勝手に驚いただけだろ?」

               リーマスは、いつもに増してトゲトゲしい口調で言ってきた

               「なんだよ・・・。今日は機嫌悪いな?」

               俺がそう言うと

               「はァー・・・ が可哀相だ・・・」

               そして次は、ジェームズが言った

               「んだよ急に・・・」
 
 

               俺が不服そうに言うと二人は

               「「ホント・・・ が可哀相だ」」

               と声を揃えて行ってしまった

               意味わかんねぇ・・・














               『ザァー・・・』

               この日は、雨が降っていた

               雨が降っているのはいいんだ・・・

               でも、 の姿を一度も見てないせいか、かなり俺は、機嫌が悪かった・・・

               「クソッ・・・どこにいんだよ!」

               俺は、その辺にあった本を壁に投げつけた

               誰かに当たったみたいだが今の俺は、そんな事どうでもいい・・・
 
 

               ――― ホント・・・どこにいんだよ

               「ちょっと!ブラックはいる?」

               俺がイライラと の事を考えていると、エバンズが俺の名前を呼びながら談話室に入ってきた

               「あぁ?なんだよ?」

               俺がエバンズの方を向くと、すごい剣幕でコッチに来た

               「ブラック!」

               「なっなんだよ・・・」

               俺は、エンバズの慌てた表情を見てビックリした

               「・・・ が!」

               そこまで言うとエンバズが泣き崩れた

               「オイッ! がどうしたんだ!」

               俺は、泣き崩れているエンバズに詰め寄り聞いた

               「 が・・・この手紙を残して・・・」

               エンバズの手を見ると一枚の羊皮紙があった

               俺は、それを強引に受け取り中を見た




 
 

















               シリウスへ

               きっとこの手紙をシリウスが読んでいる時

               私は、シリウスの前にいないでしょう・・・

               突然いなくなってごめんなさい

               でも、もう限界なの・・・

               シリウスが他の女の子と一緒にいるのを見ると

               嫉妬心でいっぱいになるの・・・

               そんな私をシリウスに見られたくない

               だから私は、シリウスの前から消えます


               勝手にいなくなってごめんね

               大好きだから・・・

               だからサヨナラ

               今まで本当にありがとう


               











               俺はこの手紙を握って走った・・・

               どこに向っているのかは、自分でもわからない・・・

               でも、何故か確信があるのだ

               

がそこにいる事を・・・










 
 








               「 ッ!」

               俺が着いたのは、巨大イカのいる湖だ

               そして は、俺の思ったとおりそこにいた

               「どうしてきたの?」

               

は、冷たい目で俺を見た

               「『どうして』って・・・ の事が心配だったから・・・」

               俺がそう言うと は、「クスッ」と笑った

               「心配?他に女がいっぱいいるのに?私の事・・・遊びなんでしょ?」
 

               そんな を見ると寒気がした・・・

               あんなに優しかった を俺が変えてしまった

               いつも柔らかく笑う を・・・

               「・・・」

               俺が黙っていると

               「あら図星?言い返す言葉も見つからないの?」

               「こんな・・・じゃ・・・」

               俺は、小声で言った

               「なに?」

 

               は、怪訝そうな顔で俺を見た

               「こんな は・・・ じゃない!」

               俺は、そう言うと を抱きしめた・・・

               「ちょっ!離してよ!」

               

は、俺の腕の中で暴れたがギュっと抱きしめた

               「今までの事は、本当にゴメン・・・」

               「!?今さら謝ったって・・・」

               「俺・・・」

               「?」
  

               「俺・・・ を壊しちまうと思ったんだ・・・」

               「えっ?」

               

が驚いたように聞いてきた

               「 が、大切過ぎて・・・いつか を壊しちまうようでヒヤヒヤしてた・・・。だから性欲を他の女に向けてたんだ・・・結果的には、それが を苦しめてたみたいだけどな・・・」

               俺は、 にもう一度謝った・・・

               「ごめん・・・気付いてやれなくて」

 

 

 

               「・・・もういいよ」

               少し沈黙が続くとそう急に が言った

 

               「もういいよ・・・私も言わなかったのがいけなかったの・・・」

               

は、さっきと違って柔らかく笑いながら言った

               「でもね・・・一個だけ我侭聞いてほしいの・・・」

               

が遠慮がちに言った

               「なんだ?」

               俺が尋ねると耳元で言った・・・

               「少しの間だけ、シリウスの小指と私の小指を赤い糸で結んでほしいの・・・ずっと一緒にいられるように・・・」










               END










 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 


               あとがき

               わーわーわー;;

               なんだコレー!!

               キモイよ!!ヘタレ犬!!(酷)

               いつもより長い駄文(泣)

               感想くれると嬉しいです(切実)

               ではでは〜

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送