今日も今日とて響く、秀麗姉様の声


ーっ!!大丈夫だった?アイツになにもされなかった?!」


秀麗姉様・・・一国の主にアイツは、ないのでは?

あっ、そうだわ

ご紹介遅れました

私、紅 と申します

まぁ、いろいろと分け合って主上の妃となりました


「秀麗姉様・・・落ち着いて?」


「落ち着けって・・・こんな一大事に落ち着いていられるわけないでしょう?!」


「秀麗姉様、それは勘違いよ?」


「かん・・・違い?」


きょとん、とする秀麗姉様

そんな姉の様子にクスリと笑い


「ええ。勘違い」


にっこりとそう言った


「でっでっでっでも!!!!さっき、きっきっきっ接吻されようだったじゃないっ!!」


さっき・・・それは




















〜〜っ!!」


振り返らなくとも、わかる

この声は・・・


「どうしたのですか?主上」


この国の王―――紫 劉輝様


「・・・名前で呼んで欲しいと言っただろう?あと敬語もいらない」


むすっとした顔で頬を膨らませる劉輝


「ごめんごめん。どうしたの?劉輝」


そう言うと嬉しそうに


「あのな!余はに逢いたかったのだ!」


「・・・くすっ。私も逢いたかったよ?」


そう言うと、本当に嬉しそうに微笑んだ劉輝

なんだかそんな劉輝が本当に可愛く思えて(自分より年上の人に可愛いと言うのもどうかと思うが)

精一杯手を伸ばして、劉輝の頭を撫でた

そんな私に、最初は驚いた顔をしたが、すぐに気持ち良さそうな顔をした




そんな時、一陣の風が吹いた


「痛っ・・・」


「どうしたのだ?!」


「ちょっと目にゴミが・・・」


「見せてみろ」


「んっ」


私が劉輝に目を見てもらっているとき

タイミングが良いのか悪いのか・・・

秀麗姉様が通りかかりその光景を・・・しかも接吻をしているように見える角度で見てしまったのだ

それが、さっきの事





















「秀麗姉様は、早とちりし過ぎよ?」


「そうだぞ!この前も勘違いで余を殴って」


「うっ・・・それは・・・そのぉ・・・」


顔を青くさせる秀麗姉様

そろそろ、助けた方がいいのかな?


「まぁ、そんな姉様も大好きですけどね」


〜〜!!」


とにかく、それでその場は治まった

























・・・入るぞ?」


夜、部屋でのんびりと過ごしていた時のこと


「どうぞ?・・・どうしたの?劉輝」


不思議に思い問うてみる


「闇が・・・怖いのだ」


その言葉を聞いて、なんだか劉輝が今まで以上に愛しく思えた

私がここに来た日の夜

そう言って、劉輝が部屋を訪ねてきた

震えていて・・・なにか怯えているようでもあった

だから私は、その日から一緒に眠ることが多くなったのだが・・・

最近は、劉輝も安定していて私の部屋に来ることはほとんどなかった

でも・・・急に何故?


「いいよ。劉輝・・・。一緒に寝よ?」


そう言うと、私に近付き抱きついてきた

そんな劉輝の頭を撫でる


「夢を・・・見たのだ」


「夢?」


「うん・・・。闇の中に・・・余が1人でいて・・・だれも・・・いなくて」


ポツリポツリと話してくれた


「怖かったね・・・。大丈夫、私がいるよ。いつまでもずっとずっと。」


そう私が言うと静かに涙を流し始めた

綺麗な綺麗な涙

劉輝の瞼に口付けをして、歌を歌った





If you whom I believe the love that do not fade away eternally that there is next to you,

and I am next to you feel loneliness,

I wrap it when therefore I am lonely,

you wrap me and






どんな意味かどこの歌かわからない

私が小さな時に迷子になって泣いていたら、綺麗な女の人が歌ってくれた

私は、その歌を聴いた瞬間、暖かいものに包まれた感じがしたのだ

だから、少しでも劉輝を闇から救えるように心を込めて歌った










いつの間にか、寝てしまった劉輝

顔は、穏やかだ


「今度は、幸せな夢だといいな」


劉輝の額に口付けをして私も眠った






























次の日、中庭で歌を歌っていると


!」


劉輝に名前を呼ばれた


「劉輝。執務は終わったの?」


「ああ。それで秀麗の饅頭を皆で食べるんだ!も一緒に食べないか?」


「うん、じゃあ頂こうかな?」


そう言って、歩き出そうとした

しかし・・・


「!・・・劉輝?」


私の手を劉輝が引っ張り、劉輝の腕の中にすぽりと入った


「昨日は・・・その、ありがとう」


その言葉を聞いて、すごく嬉しかった


「どういたしまして」


「それでな・・・顔を上げてくれるか?」


「ん?・・・なーに?・・・!?」


顔を上げると柔らかいものが唇に触れた


「余からのお礼の印だ!」


驚きで、声がでなかった

体中が熱に包まれていくのを感じる


「さぁ、!行くぞ!!」


目の前にある劉輝の手

その手を・・・

はにかみながら、しっかりと握った






















  







































END
















劉輝が堪んないくらい可愛いと思う。

今日この頃・・・。(危ない)

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