『二十の扉』



私、有栖川 有栖の真っ正面に私の愛しい人 がいた。
彼女とは、ある事件がきっかけで私のアシスタントになってもらったのだ。
そして何故、今こうして彼女の真っ正面に私が座っているかと言うと・・・



―10分前―
「ねぇねぇアリスさん!!アリスさんって『二十の扉』って知ってる?」
急にそんな事を聞いてきたちゃん。
二十の扉とは、それはこの室内にありますか、それは身につけるものですか、といった質問を二十個しつくす前に、出題者が思い描いた品物が何かを当てるというあのゲームだ。
「知っとるよ?」
私は、にこりと笑い答えた。
「じゃあアリスさん!!今からやりましょうよ!!」
「えっ?今から?」
私は、ちゃんの言葉に少し驚いた。
「ダメですか?」
そう言いながらションボリするちゃんを見て
「そないなことないよ!!全然ええよ。」
と慌てて言う自分が、我ながら好きな子には甘いのだと思った。
「ホントですか!!」
たちまち表情が明るくなったちゃんを見て私は、『ホッ』とした。
「どっちが答えますか?アリスさんが良ければ答えてほしいんですけど・・・。」
「ええよ。―何か思い浮かべて。」
ちゃんは、にこやかに笑って
「最初から決めてあったんですよぉ。」
と言った。
「よし、始めようか。・・・じゃあ、それはこの部屋の中にありますか?」
「はい。」
―――部屋にあるんやな・・・。
「それは、お店で売っているものですか?」
「いいえ。」
―――この部屋にあって、お店で売ってないもの・・・。
「それは、使うものですか?」
「いいえ。」
―――この部屋で使わないもの・・・?
「それは、食べられますか?」
「いいえ」
―――食べ物ではないと・・・。
私は、少しづつ推理しながら整理していった。

まだ答えの輪郭すらつかめないまま、17個目の質問になった。
「それをアナタは好きですか?」
「はい・・・。もちろんです。」
―――さっぱりわからへん・・・。一体なんなんや?
「それは、生きていますか?」
「はい・・・。」
―――生きているもの・・・。しかも、この部屋の中にいる。
私は、もしかしたらと思い最後の質問をした。
「それは・・・あなたの真っ正面にいますか?」
「・・・はい。」
―――これは、夢なんかじゃないよな・・・?
―――たしかに、ちゃんは、私の事を好きだと言ったはずだ・・・。
私は、高鳴る鼓動を必死でおさえて答えを言った・・・。
「それは・・・『私』ですか?」
少しの沈黙・・・。
「はい・・・。アナタが好きです。」



END






あとがき
カイテシマッタ・・・。
ついに・・・。
キャぁー!!なんですかコレ?(聞くな)
アリスじゃなーーーーーーーーーーーい!!
ぎゃぁー・・・・。

・・・。スイマセン;;
パニクリマシタ;;
え〜と、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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それでは〜♪
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