あいつは、妹みたいで違っていた・・・。
【妹的存在から恋愛対象へ】
俺、跡部 景吾の隣りの家に住むあいつ・・・。 。
は、俺の妹的存在だ。
幼い頃からずっと2才年下のと一緒にいた。
でも、何故か最近急に綺麗になったような気がした。
「お兄ちゃ〜ん!!待ってよ〜!?置いてかないで〜!!」
今日もいつもの通りにが俺を追いかける。
「が遅いからだろあぁん?」
口では、こう言ってるが実は、が追いつけるように歩調を下げてやってる。
「はぁ〜・・・やっと追いついたぁ・・・;。」
が追いついたところで、俺が道路側を歩く。
自分でも笑っちまうが、俺はのことになるとかなりの過保護になる。
この前だって忍足に、
「おいおい景ちゃん。景ちゃんは、の母親かいな・・・(笑)」
なんて言われた。
俺は、その時言い返せなかった・・・。
自分でもなんでここまで過保護になるのかわからないからだ。
やっぱりが妹みたいだからか?それとも・・・。
俺がそんな事を考えているとが俺のことを呼んだ。
「ねぇー!?お兄ちゃん!!聞いてるの?!」
ビックリして奈穂の方を見ると、不機嫌そうな顔をしたが俺のことを睨んでいた。
「もう!!なにボーとしてんの!?もうすぐ学校だよ!!」
がすっごく機嫌が悪いことがわかったので頭をワシャワシャと撫でてやった。
こうすると、の機嫌が良くなるからだ。
「わっなに!?急に・・・まっいいや・・・。お兄ちゃんだ〜い好き!!」
ほらな。すぐ機嫌が良くなった。
そして、いつも通りには、いったんマネの仕事の為着替えに更衣室へ。俺は、朝練の為部室に向かった。
部室に着きドアを開け部活の用意をしていると鳳が急いで部室に入ってきた。
「部長!!大変ですっ!!ちゃんが!!」
俺は、の名前に反応して鳳に詰め寄った。
「おい鳳!!何があった?!」
鳳に聞くと
「ちゃんが3年生のマネージャーに階段から突き落とされて病院に!!」
俺は、鳳が言い終わるか終わらないかぐらいで病院に向かって走りだした。
「(・・・頼むから無事でいてくれ)」
と心の中で願いながら・・・。
病院に着くと受付にいた看護婦にのいる病室を聞き、そこに向かった。
303号室・・・。がいる病室だ。
しかも個室で、もしかしたら重体なのではないかと柄にもなく不安になった・・・。
『コンコン』
一度ノックをしてドアを開けた。
中には、泣き崩れているの母親とそれをなだめる看護婦と医者、そして死んでいるように寝ているの姿があった。
「・・・おばさん。は!?」
俺は、泣き崩れているの母親に聞いた。
「景吾君・・・。はねっ・・・うっはぁ・・・意識が戻らないの・・・!!」
そして言い終わるとまた泣き崩れてしまった。
「・・・!!」
俺は、のそばに行きの手を握った。
そして、「(お願いだ意識を取り戻してくれ・・・。)」と願っていた。
そして、俺がここに来て丁度10分がたった頃の手が
『ピクリ』
と動いた。
「!? !!!!」
俺は、手が動いた事に気付くとの名前を呼び続けた。
そうしたら、なんと奈穂の目がうっすらと開いた。
「お兄・・・ちゃん?」
が俺の事を呼んだ。
「っ!?!!」
俺は、を『ギュッ』と抱き締めた。
そして、俺は大急ぎでの母親と医者を呼びにいった。
そして、検査をするという事で俺とのおばさんは、いったん病室を出て待合室の椅子に座って待つことにした。
その間の母親は、
「ちゃん・・・良かった・・・。」
と何度もくりかえし呟いていた。
そして、10分後医者が出て来た。
医者にの様子を聞くと
「とくに異常はありませんが、少しの間学校には行かせず静かにさせといてあげて下さい。」
と答えた。
「どうしてですか?」
の母親が医者に聞くと、
「実は・・・体の至る所に無数の叩かれたり、暴力を振るわれたような傷がありまして・・・。もしかしたら、苛めにあっている可能性があるのですよ・・・。」
と言った。
俺は、言われた瞬間なにを言われたのか、わからなくなった。
「(どうしてが苛めにあっていたなんて気付かなかったんだ)」
と自分を責めながら。
そして、急いでの病室に向かった。
中に入るといつもと明らかに違う表情で空を見ているが1人だけいた。
「・・・。」
俺は、の方へ近付きながらの名前を呼んだ。
「・・・。」
は、なにも言わないで俺の方を向いた。
そして、俺はを抱き締めた。
妹としてではなく。1人の女性として・・・。恋愛対象として・・・。
俺がそのままを抱き締めていると急にが口を開いた。
「ねぇ・・・。お兄ちゃん・・・。」
「なんだ?」
俺が抱き締めたままいつもよりさらに優しい声で聞いてやった。
「あのね・・・。私は、お兄ちゃんにとって妹的存在なの?・・・。やっぱり私を恋愛対象として見てくれないの?私は、お兄ちゃんと釣り合ってないの?!」
は、一気にしゃべり終わると俺の方を真っ直ぐ見た。
「ねぇ!!私は・・・!?」
は、俺の話を聞こうとしないので俺は、己の唇でのやわらかい唇をふさいで黙らせた。
「これでわかったかよ・・・。俺の気持ち・・・。」
は、初め唖然としていたが時間がたつにつれて顔を赤らめていった。
「うん・・・。わかった・・・。」
そして、の返事を聞くと、どちらからでもなく吸い寄せられるように長く、熱いそして甘いキスをした。
そして数日後・・・
「あぁー!!景吾待ってよ!!早すぎ〜!!」
「あぁん?が遅いだけだろ?」
俺達は、いつも変わらない日常を過ごしていた。
ただ違うのは、は俺のことを『お兄ちゃん』ではなく、『景吾』と呼ぶようになった。
そして、俺はというと・・・。
「そんでねぇー私ったら・・・って聞いてる?!」
「あぁ・・・。」
俺は、曖昧に返事をした。
そして・・・
「もうっ!!なによそのてきと『グイッ』
『Chu』
軽くの頬にキスをした。
「///もうっ・・・。」
そして俺はというと・・・
を妹としてではなく、1人の女性として見るようになった。
おまけ
「そういえば・・・。」
が思い出したように呟いた。
「あぁん?どうした?」
俺が聞くとは、
「うん。それがねぇ、私が退院してから苛められたりしないんだよねー。なんでだろ?まぁいいんだけどねぇ〜。」
と答えた。
俺は、思い当たる節があり乾いた笑いをもらした。
が入院して次の日・・・
「あいつ入院したんだって〜」
「マジ〜いい気味!!」
あの、を突き落とした3年の女子は、俺がいるという事も知らず、好き勝手にしゃべっていた。
「おい・・・。」
そんな奴等に俺は、後ろから声をかけた。
「「!?あっ跡部君?!」」
そいつ等は、俺が話しかけるとビックリした様子で俺の方に振り返った。
「おい・・・。てめぇ等・・・。またを苛めるようなことしてみろ・・・次はこの学校に居られないようにしてやる・・・。」
そして、俺はそいつ等を脅したのだった。
「景吾?なに考えてるの?」
が不思議そうに俺の顔を見た。
「いや・・・なんでもねぇ・・・。」
そして俺達は、学校に向かった。
おまけのおまけ
実は、俺が脅したあと、鳳がまた脅しに来たらしい。
しかも、その形相は悪魔よりも恐ろしかったとか・・・(通行者談)
END
あとがき
奈穂「うぉ〜終わったぁ〜!!」
跡部「なんだ・・・。この駄目文は・・・。」
奈穂「うぉっ!?どっから沸いて出やがった!!」
跡部「・・・(ブチッ)なにが『沸いて出やがった』っだ!!あぁん?!(激怒)」
奈穂「(無視)あっ!!様ここまで読んでいただき誠にありがとうございました!!」
跡部「無視すんじゃねぇーよ!!(激怒)」
奈穂「(無視)おーっとなんか、後ろから殺気を感じますのでこの辺で・・・。」
跡部「逃げんじゃねぇーよ!!(激怒)」
強制終了
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