目の前で綺麗に微笑む君がいて

いつまでも、この時間が続けばいいのにとか思ってみたりして

刻々と進んで行く時間が無性に腹立たしくなったり

君と俺の違いを悲しんだり






何故?

何故、君と俺は違うモノなの?

何故君は、人間で俺は人間ではないの?

そんなの・・・悲しすぎるよ










「連・・・なんか、悲しいこと考えてたでしょ?」

「へっ?!」

いつもの笑顔でいても、にはバレちゃったみたい

敵わないね

「私は、な〜んでも分かっちゃうんだから!」

そう言って、俺の頭を撫ぜてくれた

だから、君の肩に顔を埋めて

「ずっと・・・一緒にいたい」

そう呟いた



その瞬間、の手が一瞬止まったんだ

「・・・それは、ちょっと無理・・・かな?」

悲しそうな声

「そんなことないよ、最近調子いいんだろ?」

昨日だって、そう言ってたじゃないか

「あはは・・・そうなんだけど・・・ね?」

手が震えてる

なにかあったの?

なにがあったの?

「実は・・・私の余命は、あと3ヶ月なんだそうです」

無理に明るい声でいう君

それが、余計に痛々しい

「私ね・・・お願いがあるの」

「なに?」

沈黙が重い

「もう・・・私に逢いに来ないで・・・」

涙を目に必死に流さないよう溜めながらそう言う

「私・・・これ以上、連に逢ってたらまだ生きたいって思っちゃうもん」

思えばいいじゃないか

「連に愛されたいって思っちゃうもん」

愛してあげるから

「連と・・・ずっと一緒にいたいって思うもん!!」

一緒にいようよ


力いっぱい抱きしめあって、甘い甘いキスをして、お互いがいることを確かめ合って

涙を流して・・・

こんな時だけど、「嗚呼、これが涙なんだ」なんて実感した

こんな俺でもちゃんと、泣けた

こんな俺でもちゃんと、悲しいと思えた

こんな俺でもちゃんと、と一緒にずっといたいと思えた


「連・・・大好きだよ。だから、バイバイ」

そう言って、俺を突き放した

「そんなこと・・・言わないでよ」



















「・・・最近、元気ない」

「お嬢・・・そんなことないよ」

にっこりと笑って言ってみた

でも、実際は、そんなことなくって・・・

何回もに逢おうとした

でも、もう面会できなかった



もう一度・・・逢いたいよ

あの時に、戻りたい

あの日に、あの空間に、あの場所に!



3ヵ月後、が死んだという知らせを受けた

不思議と涙は、出なかったがなにもする気が起きなかった

その数日後・・・

お嬢が、いつもより上機嫌で俺の前に現われた

「お嬢・・・どうかした?」

「連・・・新しい仲間よ」

そうお嬢が言って、現われたのは・・・

!!!!」








新たな一日が始まった・・・























end




























あとがき
ちょっと、シリアスっぽいのが書きたかっただけ

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